大工をやりはじめて
まずは木の事を知り
部分的に家づくりを少しずつ知り
関わる他の職人(足場屋・瓦屋・左官屋など)の事を知り
下積みを何年も経験して
やっと、やっと、家が建てれる
見習いから脱皮する区切りである
「初棟上」
初めて大きな責任を担う仕事で
構造材を全て墨を付けて
自分で加工"刻み"をして
仕上げを自分で目利きし
計算通り
寸法通り
家が建つか
試される
ここを超えれば
どこまで建築の事を知っているか
大工同士で図れる
腕が良いと言われるようになるのはまだまだ先
施主様からすれば
計算通り
寸法通り
家が建つか
は
"超あたりまえ"
やってもらわないと困る
家を建てるのだから
これが見習いがやるのは
話は別
能力があっても性格がでたりする
なんでもそうだけど
根性論で仕事・スポーツをするものではない
けども
"熱意"があるかはとても大切
彼にはそれがあった
吉田は
ちゃんと超えてくれた
分からないこともあって
苦労があったと思う
期限も決まって時間的な余裕が無くなりどうするべきか
判断が難しい場面もあったと思う
途中で怪我もあった
この「初棟上」を迎えた経験は本当に特別
まずは自分で自分はできるようになったと認めていい
まだ分からない事が沢山あると思うけど
これから積み上げていけば良い
一流の人間になっていけば良い
自分もまだその途中
ただただ僕はこの日
成長を見れて嬉しかった
それはここにいた大工皆一緒の気持ちだったと思う
この建家は車庫
17.5坪と大きい
室内面の仕上げは合板表しのまま
イメージは所さんの"世田谷ベース"
柱に溝を彫って組み上げました
この時は天気よかったけど
吹雪の中建前
大きな屋根を支える為の丸太が5本
車庫だから部屋の中に柱を立てれない
正面の開口幅は約6メートルの
オーバースライダーシャッター
僕らも初めて施工します
どんな感じになるか
また経過をお伝えしたいと思います。